今回は動画ではなく、記事風にした「ヒーローヤングマン」をお届けする。
インタビューしたのは、飯田市の西村工業で活躍する清水大輔さん(38)だ。清水さんは建設の仕事について「自分たちの仕事がカタチになって残ること」がやりがいになっているという。そしてなにより「単純に格好良い」と感じているそうだ。
「ただ、今になって考えてみれば、小学校の帰り道で、舗装工事に使うグレーダーやフィニッシャーが好きで良く立ち止まって見ていた」という。どうやら、子どもの頃から建機や現場が好きだったらしい。「立ち止まって見すぎていて、作業員の方に『危ないよ』と注意された記憶があります。今になって、そうやって見ていた仕事に携わることになって、不思議な感じがしますが、でもむしろ自然なんだろうなとも感じています」
そんな清水さんがやり甲斐を感じるのは、自分が担当した仕事がしっかりできたとき。主に舗装工事における均しの作業でグレーダーやバックホウ、フィニッシャーを担当しているが、その均しの作業で高さや平坦さをしっかりキメられたときには達成感があるという。「細かいことを言えば、その日の天気や気温、勾配、使う機会などで全く変わるんです。まるで生き物を扱っているようで、いまだにドキドキしてしまいます。でも、だからこそ魅力があって、『昨日より上手く!』と取り組んでいます」
こうした工事はただ均しただけではできあがらず、転圧や端部の施工などでチームプレーが必須。そうやってみんなでチームとなって完成させるところも「良いところ」だといい、「会社の仲間に感謝しています」と笑顔だ。
今後について、「一般の人たちに『どうやって平な道路をつくっているんだろう?』と疑問に思ってもらえたら嬉しいですね。もっと僕たちの仕事を見てほしい」という。「そうしていつか、そんな仕事を見た子どもが自分もやりたいと建設の仕事に入ってくれたら。あと、技能者として、自分の仕事は人々の生活に絶対に欠かすことのできないものなんだというプライドを持って、良いものを安全第一に残していきたいですね!」
更新日:2021.05.31 Mon