日清食品が1月に販売した「日清焼きそばU.F.O.」用の「ダム型」湯切りプレートを知っているだろうか?
カップ焼きそばの湯切りの際に使うと、まるでダムが放流しているかのような光景を再現できる……というものだ。
ちょっと笑える商品に見えるが、ネットのみの販売だったものの、3種類のダムそれぞれ1000枚=計3000枚が、販売開始とほぼ同時に完売してしまったというから驚きだ。
制作する側も大真面目で、日清食品によれば、企画から完成まで2年余り(!)の歳月を掛けたという。監修したのはネットで「ダムマニア」として知られる宮島咲さんで、全国に約2700基あるダムから3種類だけに
絞り、国土交通省の正式な協力も得ている。
そしてこの3種類のうちの1つは、我らが長野県の「小渋ダム」だ!
小渋ダムは、下伊那郡松川町と上伊那郡中川村との境にある、国土交通省天竜川ダム統合管理事務所が管理するダム。なんとこのダム、「土砂バイパス」といって、ダムにどんどん貯まってしまう土砂だけを吐き出す機能を持ち、世界のダム関係者も視察に訪れるすごいダムだったりする。
使われている写真もいい。普段では足を踏み入れられない場所からの撮影で、日清食品の同社の広報担当者も「普段目にすることのできないアングルの写真を使っている。プレートを付けて湯切りを楽しんでほしい」と自慢げだ。
ダムを管理する天竜川ダム統合管理事務所の國村一郎所長に聞いたところ「これを機にダムを訪れる人たちが増え、インフラ整備にも理解と注目をしてくれればうれしい」とのこと。
スケールが大きく、堅いイメージのある建設の仕事だが、こんなニュースも結構ある。また面白いニュースがあったら、長建ヤングマンでも紹介していくぞ!
更新日:2018.03.30 Fri