長建ヤングマン 長野県の暮らしを支え、守る建設のヒーローたち

阪神・淡路大震災から27年。地域をつないだ橋を振り返る。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から27年が過ぎた。若い人たちにとっては、生まれる前のことかもしれないが、その日は建物の倒壊だけでなく、直後から発生した火災などが相次ぎ、「災害関連死」も含めて6434人が亡くなった大きな災害だった。

当時の教訓は今も途絶えることなくつながり、それは地域の防災にも役立てられている。いまは豪雨の災害が多く続いているが、ひとたび地震が発生したときの被害は大変なもの。その記憶を忘れず、つないでいくことが今の僕たちには大切だ。

さて、写真は1998年4月に開通した「明石海峡大橋」。この橋は、阪神・淡路大震災発生当時、工事中だったものだ。実はこの橋、震災を受け、地盤が動いたために主塔の位置がずれることになった。その結果、完成した橋は約1mも長くなっている。

地震を受けても工事は無事。そして主塔の位置を戻すのではなく、1mの幅をそのままに完成させている。それができた理由は、もともと車の通行や日射によって幅が広がっても大丈夫なように考えられていたためと、しっかりとつくられた橋だったから。

地震に負けず、未来のために地域をつないだ土木工事の姿がここにある。

更新日:2022.01.30 Sun

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