長建ヤングマン 長野県の暮らしを支え、守る建設のヒーローたち

知ってほしい、公共事業費繰越への誤解。

今回は、ちょっと真面目なお話。ぜひここを見てくれているヤングなみんなには知ってもらいたいことだ。

実はこの夏、「公共事業使い残し4兆円超」「公共事業の未消化4兆円」「災害に強い地域づくり目指す関連費積まれるも消化追い付かず」といったような報道が、一般紙やテレビ、ニュースサイトなどに掲載された。まるで公共工事が多く発注され過ぎて、工事が間に合わず予算を無駄に使ったかのような文言だが、実際はそんなことは全然ない。これは誤解のようなもので、ぜひ「そんなことない」ということを知ってもらいたい。

難しい話になるけれど、今回のこれは、本来「当初予算」というもので計上すべきものを、年末の「補正予算」で計上したことが要因にある。だから「使い残し」ではなく、これからしっかり工事していくもの。こうした「補正予算」による繰越は、建設業に限らず普通にあることだ。そして、現場の施工能力を超えていて工事ができないなんてことはなく、例年通り順調に行われている。これは国土交通省もデータを出して証明していることなんだ。

国土交通大臣も、これについて「その認識は決して正しくないと言うことをお話しさせていただきます」と発言している。こういう誤解が広まると、交通網の整備や災害対策が遅れてしまう危険だってある。……今回はちょっと難しい話だったけど、大事なことだと思ったので、説明させてもらった。読んでくれたみんな、ありがとう<(_ _)>

更新日:2022.09.05 Mon

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